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買える安全を知る事

2023.02.17 NEW

こんにちは代表庭山です。

トルコ・シリア地震で多くの甚大な被害が出ていますね。

連日ニュースで瓦礫の下から救助される映像が流れてきます、一人でも多くの方が救助される事を願っております。

地震発生時刻が早朝でマグニチュードM7.8M7.52度観測した事とはいえ被害の大きさに驚くばかりです。

立派なRC造が一瞬で瓦礫の山になる映像には衝撃を受けました。

倒壊した建物の中には築年数の浅い物も多数ある様です。

トルコにも建築基準はあるものの安全基準を満たしていない違法建築が存在しているようです。

法的な仕組みで一定の金額を支払えば行政処分の免除で恩赦が受けられるとの事。

国民の生命財産を守る建物にそんな悪習が通用するとは信じられません。

今後色々と明るみになっていくのだと思います。

 

そして日本でもまだ記憶に新しい2016年の熊本地震でもこの度のトルコ・シリア地震と近い震度7(M7.3)を2回観測しています。

前震余震を含めて震度62回、震度64回、震度55回、震度514回の合計        27回もの震度5弱以上を観測しました。

この為、震源地に近いエリアでは2000年基準の住宅でも34割が倒壊・大破しました。

驚いたこ事に性能表示制度の耐震等級2で設計していた住宅も一階部分が崩壊しぺしゃんこに。

そんな中、耐震等級3の住宅では震度7を2回も受けても倒壊せずにそのまま住み続けられました。

 

耐震基準・耐震等級

我が日本の現行耐震基準は1981年の今から42年前に新耐震基準が施行されました。

1995年の阪神・淡路大震災で多くの木造住宅が倒壊したことで、2000年基準に改正され、

具体的には住宅の土台となる極めて重要な基礎を「布基礎」や「ベタ基礎」など地盤に最適な形状とすることで、

長期的に安心な建物を作ることとし、地面にどれだけの重みを支えられる力があるのかを示す「地耐力」を調べる地盤調査が事実上必須になり現在に至ります。

そして耐震性能を示す指標1つである耐震等級は3段階で表されます。

■耐震等級1

10年に1回程度の頻度で起こる震度5程度に対し、大規模工事による修復を要するような被害出ない程度と

100年に1回の頻度で起こる大地震震度6強~7程度に対し、損傷しても、人的被害がでるような事態にはならない程度

■耐震等級2

耐震等級1の1.25倍の強度

震度6強〜7程度の地震が起きても補修により引き続き居住できる程度

■耐震等級3

耐震等級1の1.5倍の強度

震度6強〜7程度の地震が起きても軽微な補修により引き続き居住できる程度

 

熊本地震の経験からも耐震等級1レベルの現行建築基準法は直ぐにでも法改正が必要だと思います。

この地震大国の日本において、このレベルの基準は何の役にもたちません、これから新築される方は必ず確認してくださいね、

大きな地震が来てからでは遅いです、大切な家族や財産は守れません。

ただ法改正を待っていてもいつになるか分からないので自分たちで判断し行動しなければいけません。

なので私達、庭山建築事務所は耐震等級3の構造躯体は金物工法を標準仕様としており、住まう人の生命財産を守り、より安心して豊かに暮らせる家作りに取り組んでおります。