「その男」にご注意
2026.06.05 NEW
こんにちは、庭山です。
初夏の陽気で気分爽快な季節になってきました。
この時期になるとエアコン業者さんも大忙し。
いざ暑くなってから慌てないように、
今のうちに試運転をしておくことをおすすめします。
さてさて、
先日の日曜日の朝のこと。
自宅でゆっくりしているとインターホンのチャイムが鳴りました。
最初は子どもが対応したのですが、
「何だか難しい話をしているから」
と私が呼ばれることに。
玄関を開けると、首からぼやけた社員証を下げ、
片手にはA4ファイルケースを持った男性。
その男、もう怪しい。
話を聞くと、新潟市西区に営業所があって
本社は東京都渋谷区千駄ヶ谷。-ドャ
内容はというと、
災害時に役立つソーラーパネルと蓄電池の導入を、
新潟県の補助金を使えば持ち出しゼロで設置できるという話。
さらに、
現在の光熱費も8〜9割削減できるとのこと。
黙って聞いていましたが、
もう完全にペテン師のそれです。
一般的な相場で考えても、
ソーラーパネルと蓄電池を後付けで設置すれば工事費込みで400〜500万円程度。
一方、補助金は合わせても数十万円程度です。
しかも光熱費の削減効果は、
住宅の断熱性能や家族構成、電気の使い方によって大きく変わります。
そんな単純な話ではありません。
もちろんツッコミを入れました。
私は建築屋だから分かるけど、
そんなうまい話はないですよ、と。
ここぞとばかりにキラーワード
「建築屋」でその男を試す。
きっと動揺するはずだ。
そう思ったのですが、
眉ひとつ動かさずに、
「そうなんですね!それなら話が早いですね!」
と、こちらの話をかき消すように営業トークを継続。
決して相手にペースは渡さない、間違いない。
その男は特殊訓練を受けている。
すると今度は、
「詳しい話は担当者がしますので、今日はアポイントだけ取らせてください」
とのこと。
おそらくアポ1件いくらのインセンティブがもらえる
アポ代行業務の人っぽい。
それなら名刺をください。
「持っていません」
と、ぼやけた社員証を見せつけてくる。
では今の話の資料をください。
「それはありませんが、詳しい話は別の者が」
と、さすが特殊訓練を受けたその男。
それではこれ以上お話は聞けませんのでと。
最後に嫌味を込めて
「この辺あまりウロウロしないでね」
と伝えたところ、
「えっ、なんでですか?」
と本気で不思議そうな顔。
去っていく後ろ姿を見ていたら、
そのまま向かいのお宅へ。
まったく、その男は営業マンの鑑か。
とはいえ、
「災害対策」
「補助金」
「持ち出しゼロ」
「光熱費90%削減」
こんな言葉を並べられると、
つい話を聞いてみたくなる気持ちも分かります。
しかし、本当にうまい話は向こうからやって来ません。
特に最近は、
アポイント取得が目的なのか、
個人情報の収集が目的なのか分からないケースもあります。
名前、電話番号、家族構成、年齢、収入状況。
何気なく答えた情報が悪用される可能性もあります。
飛び込み営業が全て悪いとは言いません。
ただ、
「その場で約束しない」
「個人情報を安易に伝えない」
「必ず会社名を調べる」
これだけは徹底した方が良いでしょう。
そして必ず誰かに「こんな話をされた」と相談する。
俯瞰して聞けば、おかしい話だと気づいてもらえる。
皆様も「その男」にはお気を付けください。
